コラム
シャッター音
取材をするとき写真も撮ってこなければいけないことが多い。
本来ならカメラマンが撮るべきなのだが、諸事情から仕方ないようだ。
いちばん嫌なのは、コンサートのレビューを書いて写真も撮るというケース。
最近はそういうケースは稀になったけれど、
客席でコンサート中に写真を撮るというのは本当に嫌。
いちばん後ろに陣取ってアンコールで撮るという感じだが、
それでも周囲の客の白い目が辛い。一眼レフはシャッター音がうるさいのだ。
たいていは、事前に演奏者に承諾を得て、アンコールのにぎやかなときに、
音に合わせてシャッターを切る。
この経験をすると、二眼レフが欲しくなる。
ところが、以前フランスで取材したときは面白かった。
ブラスブリテゥンの編集長も取材していたのだが、
カメラではなくビデオを回している。あとでその中から静止画にするという。
ああ、確かに動画ならシャッター音もしない。
そういう発想がヨーロッパ人らしいと思った。
2013年6月13日 佐伯茂樹
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